
はぴねすっ!!!?
第38章 そして固まっていた気持ちが溶け出す。
「なぁ、元気くんよぉ。」
薫がこっそりと話す。
「んだよ。」
「ホントはわかってんだろ?あいつが何でもできる天才じゃないってことくらい。」
「.....」
「努力なしで、こんな風に弾けるか?
俺が、お前は直に勝てないっていったのはそういうこと。
あいつの努力を否定して、天才だからって思ってる以上は勝てないよ。」
「.....俺は.....」
グッと言葉をつまらせる元気君。
この二人のわだかまりもなんとかなりそうだ。
薫、見直したぞ?単なるエロハレンチ野郎じゃなかったのね。
そして、直の演奏が終わったとき。
スタンディングオベーション。
拍手がなりやまなかった。
それくらい、人々の心をつかむものだった。
