
はぴねすっ!!!?
第38章 そして固まっていた気持ちが溶け出す。
もちろん、直は一位だった。
文句なしの。
それから、離れた席で見ていた双子と合流して、再び優さん権力を活用して、直の楽屋に入った。
「直!!!おめでとう!!!!」
「オイチビっ!!それにおまえら、しっかり聞いてたか?俺様の実力を!!」
そういってガハガハ笑う直の笑顔はいつもよりまぶしい。
「.....ああ。かわいい後輩のために、睡眠時間を削って聴いてやったよ。」
「おいおい、素直に聞いてたって言えねぇのかよ、晶先輩よ?」
「直、俺たちの、見た?」
「いやー。あと少しで捕まるところだッたんだからな?隠れて、熊とマント、はずして、何気なく戻るの、大変なんだぞ?」
「知るかッ!!もっとやり方あんだろっ!wアホ面さらしちまったじゃねぇか!」
そういいつつもうれしそう。
「おーい、そろそろ出てきたら~?ほら、直ちゃん、おみや~。」
そういって薫が影に隠れていたもう一人の人物を引っ張り出した。
「.....元、気 .....」
「.....よっ.....」
シーンとする。
直が困惑してる。
「.....久しぶり,だな。」
「.....あ、あぁ。」
「.....俺、さ。向こうの大会で優勝したんだ。」
「......そ、か。おめでとう......。」
ああ。じれったい!!!
でもそう思ってるのは私だけじゃなかった。
「ああ!!!もう、俺と直が......とか似合わねぇんだよ!!
いいか?とっとといってやる。
俺はな、向こうで優勝して、成績も首席とって、今度こそ直を倒すつもりで帰ってきた。
あんとき、俺がいったこと、おぼえてんだろ?」
直がグッと、力をいれるが、なにも話さない。
