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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

大樹は車の音がする部屋に入った。
昔、教室だったのか後方には机と椅子が積み上げられていた。
車がこんなところにあるわけない。
しかし、車ではないがよく似たものがそこにはあった。
大型自動二輪車に乗った人物がいた。
ヘルメットで顔は分からない。
しかし、明らかにヤバそうだ。
大樹はソロソロと後退りをし始めた途端、バイクが猛然と大樹の方へ走ってきた。

(ヤバイ!轢かれる!)

大樹は走ってかわすと廊下に飛び出した。

「じいやさん!」

返事がない。

(とにかく逃げて隠れないと!)

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