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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

「水野、どうしたの?大人しいね?」

大地が言うと大樹はハッとして慌てて笑顔を作った。

「あ、何?」

「いや、大人しいなって。何かあった?」

「昨日、見た夢について考えてた。」

「夢?どんな?」

「人に追っかけられる夢。あんなに怖いなんてな。起きたら軽く汗ばんでた。」

(すごく怖かったんだね。)

明希は悪夢を見たことがないから大樹がどれ程怖かったのか見当がつかない。
ただ、大樹の様子がおかしいことには気付いた。

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