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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

「何か怖い思いをした人ってこの後、もっと悪いことが起こらないか心配になってしまう。仕方ない。時間が解決してくれるのを願うよ。」

大地はそう言ってコーヒーをすすった。
明希も運ばれてきたミルクティーをすすった途端、

「アチッ!」

まだ熱かった。

「大丈夫?火傷してない?」

「多分。」

明希はそう言いながら水を一気に飲んだ。
大樹は今の騒ぎには目もくれず、ずっと窓の外を眺めている。
やけに口数が少ない。

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