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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

どうしよう…今のは明らかに私の気持ちが、小田切さんにある証拠になる。



それも、自分から求める様に嘉之にしがみつき、小田切さんの代わりにしたんだ。



小田切さんは、私と光花さんは違うと言って、触れる事を止めたのに…。



みっともなくて、情けない…。



「ご…ごめん!帰る!」



嘉之を押し退け、車を急いで飛び降りようとした。



「待てよ!」



肩を掴まれ、止められる。



「帰る!離してよ!」



「小田切と、結婚するのかよ!」



はい…?
そんなの、望んだって出来る訳ないでしょ…。



「しないよ…出来る訳ないし、小田切さんとはそうゆう関係じゃないって言ったじゃん!」



否応なしに改めて、現実を突き付けられて苦しくなる。



「小田切さんは、他に大事な人いるんだから!」



「え…嘘だろ…アイツ、香織の…。」



そこまで言って嘉之は、口を閉ざして視線を游がせた。



何…小田切さんが、私の何なの?


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