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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「嘉之には、関係ない!産むわよ!産んで一人で育てるから!」



「何で?二人の子なら、二人で育てりゃいいだろ。今からイタリアの病院調べるよ。とりあえず、香織の御両親に挨拶行って…うちは、事後承諾でいいや!」



また…勝手に話が進む…。



これが、私の人生の答えなのかな…。



小田切さんとは、未来は繋がってないのかも…。



結局、嘉之に引き戻されるの…。



私は、急に力が抜けてきてしまった。



「香織?」



「イタリア…まだ行くなんて…決まってない…。」



僅かな抵抗。



「でも…企画が通ったら、会社命令に従うよな?」



はぁ…頭が回らなくなってきた。



「その時…考える…。」



私の居場所は、どこなのか…。



「香織…妊娠してたら、籍いれるよ。」



「ちょっ…あ…!」



嘉之の唇が、私の唇に触れる。



いつもの強引なキスじゃなく、唇を優しく啄む。



「一緒にイタリア…行こう…。」



そう言うと、唇を割って舌を挿し込まれる。



「はっ…んふ。」



舌を絡め取られるが、私の弱い部分を優しくなぞりあげていく。


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