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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

パソコンは何とか動き出し、チェックと修正を掛けたら2時間程経過していた。



「スミマセン!ありがとうございます!」



細野は頭を下げてきたので



「別に細野は、悪くないだろ!最後に面倒に巻き込んでごめんな。」



そう言って細野の肩に手を載せた。



「ありがとうございます!頑張ります!俺、コーヒー淹れて来ます!」



「サンキュ~!」



滝島は優しく答えている時、携帯のバイブ音が響いた。



「小田切じゃない?」



音源は、俺の背広から響いている。



「本当だ…誰だろ…。」



何となく、嫌な予感がした…。



背広から取り出しディスプレイを見ると、着信が十数件も入っていた…。



相手は全部、光花のお義母さん…。



瞬間、俺の心臓は激しく動悸する。 



「なっ…。光花のお義母さんだ…。」



滝島も怪訝な顔をした。



「え…マジ…。」



「カシャン!」



同時に何かが割れる音が響く…。



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