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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

「あっ、先輩!ちょっとトラブルが…。」



後輩の細野が、不安気に 声を掛けて来た。 


「どうした?」



俺の役割が手薄になる分、後輩の細野も手伝っていてくれた。



「ちょっとバグって、動かないですよ。もう少ししたら、動かせるとは思うんですが、その後がどうなってるか解らないから…。」



俺と滝島は顔を見合わせる。



「分かった…確認するから、とにかく先ずは動かせる様に出来る?」



「はい!スミマセン!急いでやります!」 



元々、細野は俺のフォローだ、責任は俺にある。 



時計を見やると、17時半だった。



まだ、時間はあるし土日で行く予定だったからな…。



少し心残りな気持ちで、携帯を入れたスーツの上着を椅子に掛け、三人でパソコンに向かった。



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