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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

10ヵ月前

企画の方は、殆ど最終段階に入り、確認や修正をすれば終わるところまでたどり着き、最後のプレゼン用のPowerPointの作成は、滝島が全てやってくれていた。



その安堵感もあり、今日は金曜日だけど光花に会いに行こうと、仕事も早めに切り上げる。



そんな俺に滝島は、



「プリンス~今日は姫に、お目通りですか?」



なんてからかって来たが、機嫌が良かったので少し相手してみる。



「そうですが、何か?」



滝島は嬉しそうに、口元を緩め



「余り激しくしないでね!」



と言いやがった。



「はぁ?何をだよ。」



「お目覚めのチュ~ゥ!」



お願いポーズで、両手を絡め唇を突き出してる滝島の頭を軽く叩く。



「しねぇ~よっ!」



「どうだかぁ~?ムッツリ王子!」



ムッツリって!?



「俺、別にムッツリじゃないけど!」



「分かった!エロ王子っ!」



「はいはい…。」



やっぱり、滝島のネタを余り拾わない方がいいと実感した。



「否定しないのか!?」



「しねぇよ。俺、エロおやじだもん!じゃ、お疲れ様!」



帰ろうとした、その時…


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