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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

「小田切さん…光花の事…余り背負い込まないでね。」



「えっ…。」



どういう意味…?



「もう…十分やってくれてるわ…。光花の分…貴方の未来を大事して欲しいのよ。」



「そんな…。光花のお陰で頑張れるんですよ!」



お義母さんは、悲しそうに…それでいて優しく



「ありがとう…。光花も…貴方の幸せを誰よりも願ってると思うわ…。」



「お義母さん…。」



分かってる…これは、お義母さんの思い遣りだ。 



だけど、俺は光花が必要なんだ!



今も…未来も…。



君が居なくなる未来…。
自分が居ないと思う未来…。





君は、俺の事を思って、沢山我慢して、沢山大事なものを残してくれたね…。



そんな君の『愛情』に、甘えていた俺は…死ぬほど後悔したんだ…。




もう…時間は取り戻せないって…。


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