
理想と偽装の向こう側
第14章 時限爆弾
金曜日の居酒屋は、かなりの賑わいがある。
大半は男性が多く、団塊の世代の人や、若手の集団など様々だ。
改めて色んな人がいるんだなと思う。
けど…本当の運命の人は、一人なんだよね…。
「香織ん!焼酎にする?生中にしとく?」
小田切さんはメニューを見ながら、考える時のクセなのか握りこぶしを口元にもっていって真剣な様相だった。
ふふ…居酒屋メニュー見てる姿も素敵だな。
自分でもベタ惚れだ。
あんなに、嘉之を人生懸けて愛し抜こうと思ってたのに…これって背徳なのかな?
「香織ん?」
「あっ!焼酎ロックで!」
ついつい小田切さんを愛でて和んでしまった…。
「焼酎ロックね~。じゃあ、俺はお湯割り!」
チーズオムレツも含め何品か頼んだが、嘉之とのことが頭を掠めて、箸が進まない。
そんな様子を察してか、
「香織ん…もう一杯飲んだら、帰ろうか?」
「あっ…ごめんなさい!暗くなっちゃったね!大丈夫だよ!」
小田切さんは、ちょっと切な気な顔で、
「無理しちゃダメだからさ…。」
「はは…やだなぁ…もう…。」
私の右目から、涙が一筋線を描いた…。
大半は男性が多く、団塊の世代の人や、若手の集団など様々だ。
改めて色んな人がいるんだなと思う。
けど…本当の運命の人は、一人なんだよね…。
「香織ん!焼酎にする?生中にしとく?」
小田切さんはメニューを見ながら、考える時のクセなのか握りこぶしを口元にもっていって真剣な様相だった。
ふふ…居酒屋メニュー見てる姿も素敵だな。
自分でもベタ惚れだ。
あんなに、嘉之を人生懸けて愛し抜こうと思ってたのに…これって背徳なのかな?
「香織ん?」
「あっ!焼酎ロックで!」
ついつい小田切さんを愛でて和んでしまった…。
「焼酎ロックね~。じゃあ、俺はお湯割り!」
チーズオムレツも含め何品か頼んだが、嘉之とのことが頭を掠めて、箸が進まない。
そんな様子を察してか、
「香織ん…もう一杯飲んだら、帰ろうか?」
「あっ…ごめんなさい!暗くなっちゃったね!大丈夫だよ!」
小田切さんは、ちょっと切な気な顔で、
「無理しちゃダメだからさ…。」
「はは…やだなぁ…もう…。」
私の右目から、涙が一筋線を描いた…。
