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理想と偽装の向こう側

第14章 時限爆弾

小田切さんが、私を呼んだ!



今まで、先に寝てると思ったら起こしたりしないのに、いきなりどうしたんだろ!



ど、どうしよう…開けるべきかでも…悩んでいると、



「開けるよ~!」



ガチャリ…。
小田切さんは、床に座り込んでる私を発見した。



「香織ん?そんな所で寝たら風邪ひくよ~?」



「あっ…いや!こんなところで寝ませんよ…。」



ばつ悪い…立ち上がりながら



「どうしんたんですか?」



「ん~、一緒にビール飲まない?」



そんな理由で…。



「私が…起きてると…思ったんですか?」



小田切さんは、考えるように一瞬上目遣いになり、



「うん…何となくね…。」



こんなことで、グッときてしまう。



私は、ショートパンツの裾を握り締め…口を結ぶ…。



小田切さん…好き…。



「香織ん…何かあった?」



えっ…どうして解るの?
慌ててしまう!



「なんで…そんな…。」



「あぁ!作ってくれたのが、いつもと味とか、野菜の切り方が違ったから~何か思い詰めることあったんじゃないかなって?」



そんな…些細なことで…。



私は、理性も自尊心も吹き飛んだ。


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