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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

「この口、最強だよな…。」



「ひゃひ?」



何?押さえ付けられてて、言葉が発られない。



「じゃあ…頼むわ…。」
「ひぇ!?」



「悪いけど、締め切りまで宜しく。」



その時の笑顔が、余りにも可愛くて、首から上が吹っ飛ぶかと思った。



「ひゃひ!ひょろひょんひぇ!」



「ははは!なに言ってんの?」



なに言ってんのって、あんたが指で押さえてるからじゃない!



とりあえず、笑顔で話せる様になって良かった…。



私もハードになるが、無事に仕上がるよう何がなんでも見守ろう。



それが私なりの嘉之への、愛の証だった。




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