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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

「チャラチャラ~!」



今度は、メールだ…あぁ…小田切さん…ごめんなさい…。



「しつこいな…。」



「だから、一回電話かけさせてよ!そうしたら終わるから!」



この状況から脱出するのと、小田切さんが気になるのとで、必死の哀願だった。



「知らね~。」 



「ちょっ!はっうぅ…。」



今度は、私の口に指を突っ込み掻き回す。



「うっふ…。」



苦しい…なんてことすんのよ!



けど抵抗も出来ず、なすがままにされていく。



嘉之の唇と舌の感触が、首筋をたどり、鎖骨と胸の間で強い痛みを感じた。



ちょうど、シャツで見えるか見えないかの箇所に、跡を付けていく。



止めて欲しくても、指が舌を絡めて声が出せない。



痛みが止まったが、胸元は露にされて、嘉之は舌先で転がすように弄る。



意思とは反して、甘声がでてしまう。



「ふぅ…!」
「香織…胸が一番弱いよな…。」



含み笑いと共に、嘉之は言い放った。



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