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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

「チャラチャラ~。」



私の携帯だ!
きっと、小田切さんだ。



化粧室でメールしてから、連絡入れてなかったし。



コール音は、かなり長く鳴っていたが、ある程度になると留守電になってしまう。



「ん~ん~!」



なんとか電話に出れるよう、抵抗してみると嘉之が唇を離した。



「なんだよ?」



「し、仕事関係かも…出ないと…。」



これは絶好のチャンスだ!ベッドから離れられたら何とかなるかも!



けど、そう思った期待は、



「無視!」



一言で、淡く散った…。



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