テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

小田切さんが、粉と水を調節しながら混ぜていく。



私は、お汁のダシ取りを任された。



それにしても、本当に広いキッチンだな…。



うどん打てるスペースが楽々ある。



小田切さんが上半身に全身の力を込めて、生地を練る。



めっちゃ真剣な表情に見いってしまう。



動きが止まり手の甲で滲んだ汗を拭きながら振り向いた。



「香織ん、そこのビニール取って。」



「これですね。」



近くにたたんであった45Lのビニール袋を取る。  


「広げて。」
「あっ、はい!」



一応、共同作業みたいでドキドキした。 




ストーリーメニュー

TOPTOPへ