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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

21時なら、起きてられるな。



簡単なおかずを用意した。
外で食べてくるかもしれないけど、おつまみ程度にはなるだろう。



テーブルに配膳してから、お風呂に入った。 



煮詰まると湯船に潜るのが、クセである。



「ブクブクブクっ…。」



水中で空気が上がる音と心音が響いて聴こえる。



何かで読んだかな…水中は安心するんだって。



生き物は水中から生まれたから…。



黎子なら遺伝子が、どうこう言いそうだな。



「ぶはっ!」



黎子を思い出したら、つい噴き出してしまった。



「………。」



結構、影響力があるな…恐るべし黎子…。

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