テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

金曜日の仕事帰り。



予定通り、駅前のレンタル屋に来た。お店に入って、小田切さんを探してみる。


『先に着いたら、何本か選んでおいて。』
と、言ってたな。



店内を物色しながら、回る。先ずは、やっぱりサスペンスでしょ!



ミステリー、スリラー系のブースに向かおうとした時、メールの着信音が流れた。



小田切さんからだ。 



『もうすぐ着くよ~ん!』


よ~ん!て…。



会社では、本当にどんなキャラなのか考えてしまう。
滝島さんは、プライベートと違うようなこと言ってたよな。



滝島さんと話してる時が、一番素なのかもしれない。


黎子語録にあったかも…
『女は男を取るけど、男は男を取るわよ。』



う~ん…友情に勝るべきもの無し!



ん…?友情も愛情でもない私たちは、何にも勝らないのかな…。 



「着いたよ~ん。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ