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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

俯いてる私の頭に小田切さんの手が乗っかり、目線までしゃがんで、覗きこむ。



「あんな所で寝てら、風邪ひくからさ。支度してきな、朝ごはん食べよう!」



いつもより一際の笑顔を向けられ、思わず眩しくて立ち眩みしてしまいそうだ。



プリンス小田切!!!



…何か、色んなアダ名が出来上がってくるなぁ。



でも、心配してくれたんだ。
本当に気を付けよう。



支度をして、朝食を頂く。
美味しくて、一日元気で頑張ろうと思う。



「香織ん、明日は早く帰れるから、駅前のレンタル屋で待ち合わせしよ。」



「はい、レンタル屋ですね。」



「色んなDVD借りて来て、土曜日に一日中、上映会しよ!」



「一日中?!朝から晩まで?」



「そっ!」



小田切さんは、無邪気に笑った。

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