テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

あれ…。



なんだろう~身体が宙に浮いている感覚…。



やだな…幽体離脱じゃないよね…。



そんなアホな思考を巡らせながら、意識が少し戻った…。



けど、確実に地に足が着いてない!



小田切さんが、姫様抱っこで、ベッドまで運ばれてるんだ!



そんな状況は把握した。
がっ!
どうしよう…ここで声かけたら、驚かせてしまうかも…なんて考えてる内に、ベッドにたどり着いてる。



小田切さんは、私を起こさないように慎重に寝かせてくれ、履けておいただろう掛け布団を肩まで、覆い被せてくれていた。 



あぁ…疲れているに…ごめんなさい。



声にならない声を寝たフリしながら、心中で叫ぶ。



小田切さんは、私の顔に掛かった髪の毛を優しく払ってくれていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ