テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第4章 湖

不思議だ・・




マシロは

ずっと
側にいるのに


まるで
誰も居ないような
錯覚に陥る



ほんとうに
不思議なヤツだ




男でもなく
女でもなく

まるで



人間でもないように





存在を忘れて
シャッターを切っていた



でも

ほんとうに
忘れてるわけじゃなくて


ふと


マシロに目をやり
俺をとらえる
あの
漆黒の瞳を見ると


なぜか





落ち着いた






「マシロ・・」





「はい」





「ちょっと

撮ってみるか?」








「・・・い

・・いいんですか?」






ほら


それ。






その
キラキラした瞳が


見たかったんだよ


俺。







「手汗かいて

カメラ落とすなよ?」







「はいっ!」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ