
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第4章 湖
「休憩するか・・・」
神島さんは
気がすんだのか
そう言って
私に
カメラを渡し
歩道にある
手すりに
腰かけると
煙草に火をつけ
大きく
煙を吐いた
「カバンに
缶コーヒー入ってるだろ?」
「あ・・はい」
「2本あるから」
「はい
・・いただきます」
少し離れて
手すりに腰かけ
もらった
缶コーヒーに
口をつけた
そっと
神島さんの様子を
伺うと
神島さんは
目を・・・閉じていた
「マシロ」
「・・はい」
「ここが
・・・好きなんだよ」
目を閉じたまま
話しかける
神島さんは
とても
優しい声をしていた
「・・・はい」
「誰かと
ココに来たのは
久しぶりだ」
「そう・・ですか・・」
