
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第8章 鎧
「ユウヤさん」
マットと毛布を持ったまま
立ちつくしてる
俺の前に現れたのは
マシロだった
「な・・なんだ
お前か・・」
「また
ここに泊まるんですか?」
「ま・・まぁな」
「振られたんですか?」
「は?」
「女の人たちに
もしくは
・・・神島さんに」
「ちげーよ
うっさいな
忘れ物か?
もう俺は寝るから
さっさと帰れよ」
「お風呂
入らないんですか?」
「明日の朝帰るから
こんままでいいんだよ」
「寒くないんですか
こんなところで
・・・裸で」
「もう
お前、
いったいなんなんだよ」
「ユウヤさん」
「だから、なんだよっ」
「うちに
泊まりますか?」
