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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第8章 鎧


数時間
俺は時間をつぶし

スタジオの前に
神島さんの車がないことを
チェックして


今日も
暗いスタジオの
ドアをあけた




鍵をかけると

物音ひとつ
しない


空間。





落ち着くような




寂しいような・・・・。







控え室だけ
電気をつけて

俺は
マットと
毛布を手にした



その時






ガチャガチャ



バタンっ




誰かが
ドアを開ける
音がした





やっべ

神島さん
戻ってきた




俺は
急いで
いい訳を考えた


ここに
泊まってても
叱られるわけじゃない





なんで

俺のところに
泊まりに来ないんだ?



そう

聞かれたら






なんて言えば


いいのか





俺には


わからなかった


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