
乾いた空
第4章 四章
雨はまだここに居ろとばかりに激しくなってくる。
バケツをひっくり返したような先が真っ白で見えいぐらいの豪雨になっていた。
このままでは風邪を引いてしまう。
自分の体を摩っては何とか暖を取っていた。
小さくなった私に男性は気が付いている様子は無い。
携帯が鳴った?ので、また取り出したように見えた。
雨音が五月蝿くて良く聞こえなかったが、来週14日、H山に一体運ぶ。と聞こえた。
先程までの寂しくそうな声とは別に全く感情の無い冷たい声だった。
14日……
平日………
山に一体運ぶって、何を……?
