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乾いた空

第2章 二章




部屋のなかに入ると女将は襖をゆっくりと閉めては紫色の……サキが使用していたかもしれない座布団をしいては座り、サキの写真を見てゆっくりと話し始めた。


「驚いたことでしょうね。」


「…………」


僕は実感がわかなかったのと同時に声が出なかった。
これは何かの嘘だと思いたかった。

そんな僕を見ながら、お茶を出してくれた。
部屋には小さな流し台も湯飲みやポットもあった。

狭い部屋だが、綺麗に纏まっていてスッキリしていた。



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