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乾いた空

第2章 二章





何故か日本には帰りたくなかった。

日本で僕はあの日から時間が止まったままだからだ。



もう、
サキは家庭を作って幸せになっているのだろうと思った。

それでいい。

幸せでいてほしい。


僕が出来なかった分まで、相手となる人にはサキを幸せにして欲しかった。


その頃には、
母とサキは連絡を取っていなかった。
と言うより、連絡を取っていたのは、あの時だけだった。



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