
乾いた空
第2章 二章
僕はサキと話し合いたかったから、母には後で必ず帰る事を話したが、母は"父に怒られる"と言って聞かなかったが、違うホテルへ一泊して頂くことにした。
僕はサキの発言に納得がいかず、理由は分かってはいたが、聞かずにはいられなかった。
やはり、
僕の未来を思ってのことと、サキには家族が居ない為、僕から家族を奪いたく無い、実はホテルに着いた時に母に電話をしたとのこと。
反対されて一緒になっても上手くいかない。
生きていれば、いつかは必ず合えると信じていると言っていた。
ひたすら
「ごめんなさい。」
としか、言わなくなってしまっていて、僕はどうしようも無く落胆していた。
サキの意思は固かった。
これで僕逹の短い逃走は幕を閉じた。
