
S×強気で恋になる
第64章 お前といるから
貼り続け、もう終わりかなと思って
上から真一を見ると
右手の腕から血が出ていたのか
小さな血だまりがシーツにできていた
なに?!
さっきこんなん、・・・
俺が気づかなかっただけか?!
そう思いながら、手を持ち上げると
ちょうどシーツに触れていて
俺から見えなかったところが
ザックリ切れていた
これ・・・
絆創膏か?!
とりあえず消毒・・・・
そう思ってたらすと、真一が目をつむりながら眉間に皺を寄せ呻いた
「痛い?!」
「っん、・・・!!」
「真一、起きて。腕怪我してるから、起きろって、おい、」
俺がゆさゆさ揺すると
薄く目をあけ、手を払われる
「・・・・寝てたら・・治る・・ほっとけ・・・」
「ちょ、だめだって!医者呼ぶ?なぁ、血が・・・」
少しずつだけど
血は止まってなくて出続けていた
「・・眠い・・・抱きしめてやる、から、寝ろ・・」
「!!そーじゃねぇだろ!真一言うこと聞けよ!自分でちゃんと起きて見ろって。それが出来ないんだったら夜間の医者呼ぶぞ!?」
「・・・・怒んな、・・・好きにしろ・・!!」
真一がそう言ったまま
目を閉じてまた寝息をたてる
大丈夫かよ・・・心配・・・
っあ、・・・
やべ目眩が・・・!!
まだ頭痛いし体も怠いけど、
今は俺より真一が心配だ
そう思いながら、フロントに電話した
