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S×強気で恋になる

第64章 お前といるから


ガバッ !!っと体を起こす

はぁ・・・はぁ・・・真一っ!!!


そう思って立ち上がろうとすると
真一が隣で寝ているのに気づいた


・・・夢、か・・


そう思いながら真一に触れようとすると
俺が着替えさせられてるこに気付く

よく見たらアイスノンが置いてあったり
額に置いてあったのか
濡れたタオルが横に落ちていた。


・・・・。


すっかり寝入っている真一を見る


と、真一は俺がなくしたはずの
不機嫌くんを握りしめていた




夢じゃなかったのか・・
あ、涙また出そう



俺のために?取ってきてくれたのか?



真一・・・ありがとう



本当にありがとう


言葉にならない気持ちが溢れ出し
俺はごしっと涙を拭った


いつもの変わらない寝顔に触れたくて
額に手を伸ばし髪をかきあげると
所々爪か何かで引っかかれた傷があることに気付く。

そのまま布団をめくると
あっちこっち拳がかすったのか
少し赤くなったり血が出てるところがあった。



・・・血が、出てる


消毒・・・しなきゃ




なんでそう思ったのかわからなかったけど、
とにかく愛おしくて
大事に見えて


俺はフロントに向かっていた





高いホテルだったのか、電話一本で対応してくれるらしいが、そんなことも知らなくて俺はエレベーターで下に降りた




たくさんの絆創膏と
消毒液をもらってベットライトとサイドボードのライトをつける





薄暗い中で見たときより、細かい傷があることに気づいた



咄嗟に手のひらを見たが
血も出てなくて本当によかったと思う




俺は一つ一つ消毒液をつけて
どんな傷にも絆創膏を貼った



ありがとうとごめんなさいの
気持ちをこめてとにかくたくさん治るように貼った


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