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S×強気で恋になる

第64章 お前といるから


「おらっ!!!こいやぁ!!!」

怒声や罵声をあげながら
男たちが殴りかかってくる

それに対して真一は
特に黙ったまま
さっきの奴らを鮮やかに倒して行った

少しゆったりしたズボンだったからか
上段の蹴りが効いていて
ほとんどクリーンヒットだった

気づけば4人から加勢が加わり8人になるが
淡々と相手を倒し


何人いても真一はその中で一番強かった


一人にパンチを決めて不機嫌くんを奪う

振り返って走ろうとしたら
誰かがナイフを構えていた


「ここまでだな。俺たちの勝ちだ」

そう言いながらチラチラナイフを構えてくる

真一は構わず手を出して
そのナイフを握る


血が流れて
公衆便所の床には複数の血が落ちていた


その手のままナイフをさらに握りながら
真一がドス黒いオーラで言葉を放つ

「まだやるか?!」

ナイフを出した方は明らかに動揺していて
一歩一歩後退していく

「ちょ、お前、頭おかしいんじゃねーの?」

そう言いながら
その男がナイフを放して走り出す

と同時にその光景をみていた
仲間がみんな逃げ出していた


気づけば一人になり
血がドクドク出る手のひらを見ていた



青い顔しながら、その手のひらをぎゅっと握る



少し顔をしかめながら公衆便所を出ていった







っ!!!!真一!!!!!!

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