
S×強気で恋になる
第59章 なくしたもの
「おい。仕事だろ!起きろ!!」
頭の上から聞き慣れた声が降ってくる
っー・・・
腰が立てねぇー・・・
っーか、あいつら・・!
「んー・・・ふざけんな、っ・・・!!!」
「お前がふざけたんだろ!!起きろ。休むなら休むで連絡自分でしろ!!」
「っ、くそやろ・・・会社・・・行く・・・っ、くそ、腰が・・」
「あははははは。お前歩き方やべーぞ。やっぱ、会社やめとけ、な?横山ファンが泣くぞ。それだと、イケメンも台無しー」
あはは、と大笑いしながらキッチンにいく姿を見る
っーか、眼鏡なんかしてたっけ?
小顔目立つし眼鏡姿
ちょっとぐっときた・・・・
ムカつくよな、背も高くて黒髪もなんか似合ってて顔綺麗で・・・で、眼鏡だぁ?!
俺、出会ったときからそーだけど
あいつの綺麗な野獣みたいで
でも指とか細長くてスラッとしてて
あいつの顔に、多分弱い・・・・
てゆーか、・・・俺のこと恐ろしいくらい抱いた次の日絶対テンション高いよな
服を着替えようと体に力をを入れるとベットに和也が寝ていることに気づく
和也・・・
ピクリともしねーけど、生きてる?!
てか、昨日・・・二本入って死ぬって思ってから記憶が・・・ねぇな・・・
「純平、朝飯は食うだろ?早く着替えろー・・・」
「うるせーよ!!お前この野郎・・・・っ、いいから、まじで謝れ!!」
「機嫌わりーなー。純平は朝グズグズするよな。ご機嫌斜めでちゅかー?俺に甘えてんの?」
「甘えてねーよ!!ばか!!っ、ケツが・・・くそやろ、・・・」
ヨロヨロと歩く俺をみて
真一がため息をつき、後ろから抱きしめた
「・・・休め。・・その代わり今日傷みて抜糸してやるから。な?」
「・・・なんで眼鏡?」
その顔で俺のこと後ろから抱きしめないで
横顔にさっきからドキドキして、俺変・・!
「パソコンするときだけ眼鏡。さっきちょっと仕事してて、取り忘れてただけ。嫌?」
「・・・別に・・っ、か、離せ!!俺お前に怒ってんだよ!!!!」
「奇遇だな。俺もお前に怒ってる。じゃあ、お前の話から・・・聞こうか。どーぞ、言い分を言え。」
俺からスルッと離れ
長い脚を余らせながら脚を組んでソファーに坐る
っ、・・・威圧すんな!!
