
S×強気で恋になる
第59章 なくしたもの
真っ暗・・・・
エレベーターの中閉じ込められた!?
ー純平、俺がここにいるから
よかった・・・・一人じゃない
和也がいたのか
お腹空いたな・・・
ーおいで。和也、おいで。
だれ?
突然眩しくなって真一の顔した誰かが
優しく和也を呼ぶ
ー待って、・・・純も!!!純も、そっちにいきたい・・っ、・・なんで叩くの?・・・!!
ー家族じゃないから。お前はどーせ身よりもないんだから、早く死ね。居候!!
ー真一待って・・!!家族じゃ、なくて、いいから、・・・置いてかないで
ー誰あんた。他人のくせに、俺に触るな。
純の・・・・何が・・いけないの・・?純だって・・・園長先生のとこ・・・帰りたい・・
誰かとお話したい
ご飯食べたい
外で遊びたい
誰かに
抱きしめられたい
家族が・・・・ほしい・・・・
「んぺい・・じゅんぺい・・純平!!・・・めずらしーな。どーした。ほら、涙でてる」
「・・・・・・」
「純平?なんで、手離す。シャツ握ってろよ。」
「・・・・・・・・・」
「なに?どーした。なんで泣くんだよ・・・。お前じゃねーから、わかんねーって。何考えてんだよ。寝るぞ。」
「・・・・・・飲み物・・・飲んでくる・・・」
そう言って腰とケツが痛いのか抑えながら、ヨロヨロと暗闇を出て行く
ーお前には俺の気持ちなんてわかんねーよ
いつかそう言われたことを
なぜか今思い出す
そんなに夢にでて泣くことなんかあるか?
俺にはわかんねーけど、片瀬がそーゆーときは
どーしてほしーか聞けって言ってたな
ったく・・・
モゾモゾっと布団を出ると
純平はソファーで寝ていた
んだよ、なんで俺から離れる
わけわかんねー
