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S×強気で恋になる

第59章 なくしたもの



気を失ってるのは純平だけでなく
和也も苦しそうに寝ていた


俺と同じくらいの身長の和也を引きずりながら
身体を風呂場で流してやる


・・・和也の裸、なんか


久しぶりに見たな・・・高校以来か?


相変わらずいい身体しやがって


っーか、こいつがこんなに乱れんの初めてみた
俺より大人で常に俺のこと守ってくれたいい兄貴が

こんなんなって

・・・・やべーことしちゃったよな



でも、薬あったから抑えらんねーし
多分和也は覚えてねーだろーな


キュッと水道を締め、
和也の身体を適当に拭きベットに寝かせる


俺は純平と和也の間に入り
電気を消した



明日俺は休みだけど、おめーら仕事だろ?
和也出勤無理だろ・・・・


まだ薬が残ってるのか
体温は高く寝苦しそうにしている
和也の頭を冷やす


そして、純平が意識を失ったままではなく
寝付くまで頭を撫でたり手を握ったりした

・・・やべ、癒やされる


こいつなんでこんなに・・・


すぐそこにいて
手に入りそーなのに


本当、お前しか見えねー



そう思っていると、寝返りをうった純平が
俺の胸元に寄ってきてうずくまってきた

「んっ、・・・・・」

自分の唇を舐めながら
ギュッと俺のシャツを握る


・・・ガキみてぇ
まじで、この感情なんなんだろ




そのまま足を割って深く抱きしめる



と目を覚ましたのか
顔を上げて俺を上目遣いで見る

そのまま黙って唇を近づけると
純平は素直に受け入れ

そのまま眠ってしまった


・・・・こいつが、明日機嫌悪くてもいいや



くそー・・・・
俺ほんとどーかしてる


はぁーっとため息をついて
純平の頭をくしゃっとしながら眠りについた





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