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S×強気で恋になる

第57章 遠くなった俺

「どーなってんだよ!!」
「俺に怒鳴るなよ!!知らねぇよ!でも、お前のこと医者の岡崎先生だって認識はあったろ?とりあえず、脳外科のとこ行って話ししよって、な?」













ー携帯の使い方わかりますか?
ーあ?だから全部覚えてるって。ただ何でここにいるか、それだけ思い出せない。あとは、俺昔のことも全部覚えてるぞ。

ーそうですか。じゃあ、家族構成

そう言いかけて、岡崎がとめる

「須田先生。その質問はやめてください。」

ーえ?あー、じゃあ、会社の同僚は?
ーこの前新しい会社に変わったんですけど、前の会社は、夏目隆之、小鳥遊翔太郎、凛さん、田中部長、中野部長、橋枝さん、山中さん、笠原さん、に

ー覚えてますね?

ーだから、覚えてるって言ってるだろ。

ーじゃあ、最近誰と一緒にいましたか?

ー和也とか、片瀬とかー、なんか桜田航平って人と飯も食ったな。あと、悠二、雅史、隆彦さん、とか?

ーこの人は?

ーあ?前の病院の先生だろ。岡崎先生。腕痛いのに、押してきたから覚えてんだ。

ーそうですか。わかりました。



「須田。どーなってる。なんで、俺とのラブラブライフが思い出せねーんだ!!」
「ちょ、真ちゃん!」
「岡崎のこと、強く考えすぎて欠落したんだと思う。何かの衝撃で思い出す人がほとんどだけど、まれに、一生思い出せない人もいる。明日思い出すかもしれねーし、何年も先かもしれねぇ。それは、わからない。じゃ、俺とりあえず戻ってカルテ書いてくるから。」

そう言って須田が出て行く


純平はたくさん質問されたことで
疲れたのか、横になっていた








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