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S×強気で恋になる

第53章 新鮮

ー和也、純平寝てたろ?
ー起きてたよ。お前まじで反省しろ。

そう言ったあとで、真ちゃんが耳をすませた

「なぁ?なんか息荒くね?あいつ・・・」
「いや?聞こえねーけど。見て来いよ、んな心配なら」

首をかしげながら、真ちゃんがキッチンを離れ寝室へ向かった











っ、・・・情けねー
息吸わなきゃっ、
わかってん、のに、っ、苦し・・


っ、死ぬ・・・・
も、ダメ・・・


そう思って、目の前が白くなる中で必死に息をする

だれ、か・・・たすけっ・・・



そう思いながら目を閉じると
真一の声がした

「おい!純平!!何してんだ!!!しっかりしろ!」

そのまま上半身を起こし、ベットの横の棚に入れていた紙袋を取り出す

こいつ、また過呼吸?!
なんだよそのなる心理的原因は


ふざけんな


そう思いながら、紙袋を口にあてて、
自分の息を吸わせて
体内の二酸化炭素の量と酸素の量を調節させる


と、すがるように俺の手を握ってきた

涙ためてんじゃねーよ

「大丈夫だから。純平、落ち着け。ここにいるから。な?落ち着け。そうそう、しっかり息吐いて。」
「っは・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・っ、はぁっ、」
「なんだよ。大丈夫だろ。こーしてるから、しっかり吐いて」

この前初めてなってから
癖になってんのか?

なにをそんなに思い詰めるほど考えんだ
背中をさすりながら考える


手痛ぇーほど繋いでんじゃねーよ・・・

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