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S×強気で恋になる

第47章 俺の甘え方


「慎吾、貸して、ほら、あーん・・・うまい?」
「うん!すっごくおいしい!アニキにもあーん、してあげたら?」

そーだよ
俺にそんなことしたことねーだろ!


「アニキは大人だからいいの。食え、ほら」
っ、なんだその理由!!

「うん!純くん、なんにも食べないの?」
「腹減ってないんだ。心配すんな。好き嫌いすんなよ?」
お前がしてんだろーが!!
心の中で悪態の限りをつく

「しないよー!したら、ダメって園長先生に言われたから」

・・・いい子でいたら
かわいくいたら
賢くいたら

親が出来るかもしれねーもんな・・・
親を望む子供はそーやって頑張ってんだよな

慎吾の頭を撫でる
「なんか純くん、元気ない?」
慎吾が頭を撫でられている純平の手をとって聞いた

「・・・そーだな。変だな、今日は」

俺もこんな純平初めて見たから
なんかどーしていいかわかんねーだろ

「アニキ、純くん弟だろ?元気にさせてよ」
「慎吾、変なこと言うな。俺元気だろ?それより、デザートそろそろ作ってもらうか?」
「うん!俺、純くん、だーいすき!」
「俺も慎吾が好きだよ。かっこよくて賢くて素直で、100点ハナマルだな!」
「やったあ!俺この前算数100点だったのー」

純平、本当に幼稚園とか小学校の先生みたいだ

聞き上手だし
飽きさせないし
優しいし
ずっと笑顔だし

なんで俺といるとき無表情なんだよ
難しい顔ばっかしやがって

俺といる時も


笑えよ・・・

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