
S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
やばい
この空気どーにかしねーと・・・
せっかく楽しかったのに
俺の性癖のせーで最悪だ
しかも萌えないって言う二次災害
やばい
どーにかしねーと・・・
そう思いながら
ぼーっと運転をする
!!!
「純平!!!窓閉めろ!!!!!」
「・・・え?」
近くの畑で何かを焼いていたのか
白い煙が高速の道路にまでかかっていて
煙たくなっているのが見えて
俺は急いで指示を出す
のに、純平はのんびり返事をするから
運転席から締めることも出来ず
大量に白い煙が車内に入ってきた
「うわー!!!!くせぇ!目ぇいてぇ!!!」
「!!!!!!お前ふざけんなよ!!!締めろったろ!!!窓から体だすな!こっちから締められねーだろ!」
「だって!!!」
「だってじゃねーだろ!!だいたい黙ってたけど、お前鰹節こぼしてんだよ!!!!ふざけんな!俺がどれだけ車好きで、このシートいくらすると思ってんだよ!!」
「知るかよ!!!俺の手垢つけといてやる!!!!」
「あ!てめ、やめろ!!!!わざとはすんな!!!!」
本気でキレながら
純平を見ると
ほんの少し笑ってて
俺はホットする
よかった、とりあえず
とりあえず元通りだ
「真一・・・」
「なに。」
「タピオカ落っこちた。・・・わざとじゃないんだけど、車揺れたから、カップ押しちゃって、で・・・」
運転席からは見えねーけど
きっと足元に落ちてるであろう
タピオカを想像しながら
俺は殺意を押し殺す
相手はガキだ
俺が大人にならねーと
深呼吸ー
深呼吸ー
・・・・・・クソ野郎。
「わり、ほんと、ごめん」
「・・・・・・もういい。お前なんかもうすげー疲れる。いいから早く食い終われ。」
「うん。後で拾っとくから、な?」
「当たり前だ。ついでに拭いとけ。返事」
そう言うと少し反省の色が薄れた顔をする
それでいて
「わかったよ、るせーな」
なんてかっこいい顔して言うから
俺はまたムカついて気付けばまた
口喧嘩をしていた
