テキストサイズ

S×強気で恋になる

第80章 真一のバカ


「ちょ、なんか恥ずかしいわ。ここ、入れとくからお前一人で飲めんだろ」
「・・・かわいくねーやつ」

ありえねー
電気消してって女か・・・

「お前可愛くねぇ」
「当たり前だろ。何回も言うな。俺男だぞ?!どーかしてる」
「男だったの?」
「男だよ!!!!」
「だったら、モノ見せろよ。証拠見せろ」

ニヤッと笑って
そう言うと純平が思いっきり俺から離れた

「はぁ?!なんで急にそんなこと言うんだよ!意地悪!!」
「あ?うるせーな。揉むぞ」
「やだってば!!いい加減にしろよ、っ、ちょ、!!」
「俺がチャック開けていいの?自分でやる?どっち?」

そう言いながら、ズボン越しにモノを
トントンと叩くと
純平の顔が引きつった




・・・・なんかその顔萎えるな



なんでそう思ったのかわからないけど
いつもみたい苦痛で嫌がって恥ずかしがる顔なのに、快感に思えなくて俺は手を離してハンドルに戻した


純平は俺が怒ったと思ったのか
途中でやめたことに
わけがわからなくなったのか
どうしていいかわからない顔をする


自分でやれ
って言ったから
それをやるまで待ってるんだと解釈したらしく
恐る恐るチャックを下ろそうとするから
俺はそれをやめさせた


「見せんな。男だってことくらい知ってる」
「・・・・・うん。」
「いいから。もういいから、たこ焼き食ってろ」
「もういい、って・・・・やっぱ、・・なんでもない」
「・・・・・・」






静かになる車内で
俺は真一がわからなくなる


俺なんかしたかな




そう思いながら
窓を開けて空気を入れ替えた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ