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S×強気で恋になる

第80章 真一のバカ


「純平、岡崎の車な。早く行くぞ。」
「あとどのくらい?」
「2時間ねーんじゃねぇの?なぁ?」
「空いてるしな。藤間前で」
「煽んなよ。俺ゴールドなんだから、お前と走ったらスピード違反で捕まる、」
「バカ俺もゴールド」
「・・・俺はまだ普通だー・・・・・・」

そう言うと藤間が驚いた顔で振り返る

「え!お前免許持ってんの?日本はどーなってんだよ。お前運転できんの?マリカーも下手そうなのに」
「ほぼできないよな?俺が熱だしたとき、勝手に車走らせてボコボコにしやがったから」

「ちょっと!!2人して俺をそんな目で見るな!!俺だって出来るよ!二輪の免許だって持ってるし」

「教官誘惑したんだな。きっと」
「あ、それ俺も思った。その美貌でたぶらかしたろ」

「はぁ?!!!ちげーよ!!おい、無視すんなって!」

俺が違うって言っても
2人はヘラヘラしてて
藤間はそのまま自分の車に乗り込んだ

「純平、車こっち。おいで」
「・・・うん」
「運転してみるか?」
「えー・・・いいや、怖いし高速」
「するって言ったらどうしようかと思った」
「はぁ?!何それ!なんかひでぇ!」

そう言いながら、真一が助手席のドアを開けるから
俺はそのまま車に乗り込む

「だいたい高速のが楽だろ。人いねーし。」
「そうか?」
「そうだよ。・・・車動くから、こぼすなよ?」
「気をつけて食べる。こぼしたら・・」
「したらの話をするな。こぼさないように頑張って食え。」
「・・・はーい」

すでにたこ焼きの鰹節がヒラヒラ落ちてこぼしてんだけどなー・・・

ため息交じりにそう思いながら
俺はアクセルを踏んだ

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