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S×強気で恋になる

第80章 真一のバカ


「岡崎。お前、そんなにそわそわすんなら見てこいよ」
「はぁ?!・・・俺は別に」
「その、すぐはぁ?!って怒鳴るとこ。純平の口癖うつってるぞ。似た者同士か」
「んなわけねーだろ。・・・あいつ遅くねぇ?」
「さぁ。まだ行ったばかりだけど。あいつ可愛いからなー、こんな大型サービスエリアで迷子なってレイプされて知らない車で運ばれたら、やべーよなー・・・」

大袈裟にそう言うと
岡崎の顔つきが変わる

「タピオカの店、どっちだ」
「あの通路を曲がったとこ。純平の携帯電話したら?」
「あいつ鞄持ってなかったろ?携帯、お前の車の中じゃね?まあいいや、ちょっと探してくる」
「君も充分色っぽいから気をつけろよ。・・・まあ、近付いても噛み殺されるけど。」
「俺はそんなんねーよ。どーみてもゲイに見えねーだろ」

そう言いながら
長い脚でコツコツ歩いていく岡崎を見る

まあ確かに、岡崎も和也もゲイには見えねーな
・・・俺もか
世間一般のゲイっぽくない
っーか・・・

純平は・・・・・
めちゃくちゃ綺麗で可愛いからなー
そんであの細身だから
ゲイだなんだ関係なく襲われるタイプだな

だってその気のなかった、意思の硬い和也を
あんなメロメロにさせたんだから

あいつが笑うと
俺も結構ドキドキするときあるし

あれは万人ウケするから
やばいよな

小さいガキみてーな
錯覚するし

てか、それわかってて
よく岡崎買いに行かせたな

ガキのおつかいみてーに
ここでソワソワされてもなぁ

やべ、腹減った


さっき食ったばっかりなのに
俺まじ最近フードファイター・・


たこ焼きでも買うか



そう思いながら
ジャケットを椅子にかけて
俺は席を離れた

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