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S×強気で恋になる

第78章 終わりは告げないで



飲み過ぎちゃいけない

そう思ってたのに、
自分が酔っ払ってるか
だんだん分からなくなる

和室で個室だったから純平も気を許したのか
やめろってのに、よく食べてよく飲んでいた


「じゅーんぺい!もうやめとけ、な?」
「えー・・・たのしー・・、帰りたくなーい」
「俺も・・・飲むか!なー?」

そう言うと、純平がゴロンと横になる

「寝るなよー!じゅーんぺい、起きろー!横山純平ー!」
「横山じゃないもん」

「んー・・・?一ノ瀬純平ー?」
「・・・懐かしいな。一ノ瀬じゃないよ、俺」

「えーっと、・・・昔お前に教えてもらったからなー、俺覚えてるぞー!次はー・・新籐純平ー?」

「俺そんな名前じゃねぇー。もーやだ、寝るー」

「拗ねんなー!えーっと・・・次はー・・・」

榊原純平

そう言おうとして俺が黙ると
純平が座布団に顔を埋めて
小さく泣き出した

「・・・和也のいじわる・・・・・・もーやだ」
「どーしたんだよー・・純平わがまま言うなー」
「・・・・・帰ろ・・・」

そう言って顔をあげ
俺の腕をつかむ

酔っ払ってるとき、もっとガキみたいに
たくさん喋るのに
今日はそんなに話さなかったな
そういえば、なんで横山純平に名前を戻したのか
前も聞きたかったけど
今も聞けないままか・・・・・・

そう思いながら頭を撫でると
純平がガバッと起き上がって
俺の背中に抱きついた

「クマちゃん・・・お腹すいた」
「まだ食うのー?ふぐ刺したくさん食べたろー?」
「うまかったなー!・・・あーこれで、気持ちよーくなって眠れたら最高だよなー・・・温泉入ったりー」
「入ったりー?」

そう言いながら、なんでそんなことしたのか
わからないけど
純平の頬にキスをする

「キスしたり?」
「あー!!!!もー和也、酔っ払ってるー!」
「うーん・・・内緒な、ー・・・純平のせーで、俺こーなったんだぞー?」

そう言うと、純平が大笑いしながら
携帯を出した





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