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S×強気で恋になる

第78章 終わりは告げないで

「さみー!!!っ、寒くねー?」

お前が窓開けたんだろ、バカ
そう思いながらタクシーの運転手に
暖房を強くすることを頼む

「ほら、お前がガキすぎて運転手の方も笑ってんだろ」
「和也笑うなよ!!お前が笑うからだろ!!」
「はいはい。ほら、着いた。」
「あ、金いくら?」

そう言って、純平が財布を出そうとするのを
右手で制してカードを出す

「ここは俺が。その代わり、酒ついでよ」

そう言うと、純平はあははと笑って
タクシーから出た


お前に払わせられっかよ
俺、一応専務ー


そう思いながら、支払いをすませると
純平はドアを開けてくれた

「岡崎専務、だからね」
「まあな。・・・って純平、バカにしてんだろ?」

冗談を言いながら料亭に入る
純平は今までで一番テンションが高いのか
酒飲んでないのに饒舌で

俺もなんとなく気分がよかった


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