
S×強気で恋になる
第76章 粉雪
時が経つのは早くて
当たり前のように過ごしていたら
純平が一人暮らししたいって言ってから
2週間も経っていた
いつも通り純平を起こし
いつも通りちょっかいだしながら
純平に朝飯を食わせる
ただ違うのは
明日から純平が隣のマンションに
引っ越すこと
荷物なんか何もなくて
笑ってしまうほど純平は身軽だった
「純平、明日から朝飯も食えよ」
「・・・・・うん」
「寝坊しねーで会社行けよ」
「・・・・・うん」
「ここ食いカスついてんぞ」
「・・・・・うん」
なんか食いづらい・・・
「・・・こっち見んなよ!」
「いきなりなんだよ。んな理不尽なこと言うと、お仕置きするぞ」
「っ、ちょ、・・・・こっちくんな!!」
「可愛くねーな。俺から逃げられると思うなよ。ムカついたらお仕置きするからな」
「わかっ、てるよ!!!っん、・・・っ、ん、・・・」
真一が立ち上がったと思ったら
座って飯を食っていた
俺の腰を掴んで激しくキスをする
俺が酸欠になるまで
体を引き寄せて口づけをして
真一が離れる頃には
もう脱力しまくっていた
「朝からヤることもなくなるな。嬉しい?」
「っ、・・・ぜん、ぜん・・」
「・・・嘘つき」
「嘘じゃっ、・・んっ、・・っぁん・・・・」
ちょっとは嬉しいけど
嬉しいって聞いて答えたら
酷くされるし
答えようのない質問してんじゃねーよ!!!
っか、舌・・・・っ、いれん、な・・・
