
S×強気で恋になる
第74章 バカ犬
その瞳を真剣に見つめて
唇を奪う
「お前はなんも心配しなくていい。俺だけを見て俺を信じろ。俺は・・・絶対にお前を手放したりしない。だからお前も俺を・・・俺って家族を奪われるな。もう二度とだ」
お願いって俺を見ていた純平が
ほんのり赤く目を染めてしっかり頷く
「言葉で言えよ。純平の口からなんでもいいから言ってみろ。俺はお前の全部を受け止める覚悟できてるんだから」
「・・・離れない・・・からっ・・・」
「だから?」
「っ、ぜっ、た・・い・・一人にしないで・・・幸せにして・・・って・・真一から・・・神様に頼んでっ・・」
俺からお前を幸せにしてやれって
神に頼めってか?
なんだそれ・・・こいつ俺のこと煽り過ぎっーか、俺のツボを押さえてるよな
反抗して抵抗して負けず嫌いのくせに
快楽に弱いところにギュンギュンきてたのに
俺今、可愛いこと言った
純平にキュンってきたじゃねーか
そう思いながら、俺の腕を握ったままの
純平を抱き上げる
「俺から神頼みしなきゃなんねーの?」
「俺・・嫌われてる・・・から・・・」
「かもな。神なんかに頼まなくても俺に頼めばいいだろ。俺が物理的に幸せにしてやるよ。」
あ・・・今の真一・・・
すげ・・かっこいいしあったかい
そう思いながらベットに投げられる
投げると同時に上半身だけ脱ぐ真一は
なんかめちゃくちゃかっこよくて
俺は完全に見惚れていた
のに
「まず手始めに濃厚セックスだな。物理的に幸せだろ?」
「はぁ?!・・・のーこー・・ってのが、いや・・」
「お前はよくわかってるなー。そう、ベットの上じゃイヤイヤ言ってたらいいんだよ。勝手に酔っ払って出て行ったことに対するお仕置きと、隆彦なんぞの横で寝た罰・・・どっちからしたい?」
「な・・・いま、さらだろ!?・・やだ、っ・・絶対やだ・・むり・・っ、」
「そんなに喜ぶなよ。大丈夫、酷くしないから」
そう言ってキスを落としながら
俺を抱きしめる
馬鹿信用なんねー!!!!!
って思ってたけど、
どんどん媚薬が効いてきて
それに加えて真一の匂いが濃くなった気がして
反論なんでできなかった
