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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹



深い眠りから覚めるように
スーッと意識を取り戻す

いつのまにか席の仕切りの肘掛が上に
上がっていて
俺は真一に完全にもたれかかっていた

そーっと上目遣いで真一を見ると
真一は俯いて目を閉じていた

黒髪が少し流れていて
彫りが深くて鋭い目元も
寝てるときは優しく閉じていて
そこから聞こえる規則正しい寝息に
しばらく耳を傾けていた


ケツ・・・・
小さいローターだから慣れてきたけど
なんか落ち着かない・・・
この格好も恥ずかしいし

そう思いながら一息つく


っーか、喉乾いた・・・


水買ったっけ?
俺持ってたかな?

そんなことを考えながらキョロキョロすると
前のネットに未開封の水をみつける



本当に気が利く・・・・・




そう思いながら手を伸ばして少し水を口に含ませる
新幹線の中はすごく空気が乾燥していて
寝起きの俺には水が丁度よかった


そのまま俺の前のネットに戻そうとしたけど
真一が起きたら喉乾くかな?って思って
俺は真一の前のネットに水を戻しておいた


まだ名古屋出たばかりか・・・


たかが2時間とすこしだけど
電車で寝るのはすごく深い眠りというか
一瞬しか寝てなくても、寝疲れるくらい
ある意味怠くて
でも暇で


眠い時にもたれかかるのは気持ちいいけど
無理矢理寝ようとするときは
人にもたれかかると寝にくくて
俺は窓にもたれて目を閉じた



真一が手を繋いでたのをほどいて
俺は窓からくる冷気に気持ち良さを感じながら
再び眠りについた




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