
S×強気で恋になる
第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹
そのまましばらくしても
ずーっと俺にもたれて寝てる純平の顔を覗き込む
・・・俺って本当に世話焼き
そう思いながら、寒そうにすると
コートを膝にかけたり
暑そうにするとどかしたり
そんなことをずっとしてる自分に苦笑する
すぐ体調崩すからなー
そう思いながらおでこに手をあてて
髪の毛をかきあげる
おでこに傷ね
もう慣れたな、この傷見るのも
そう思いながら前髪を元に戻して
俺も目を閉じる
純平の親父って誰なんだろ
DNA鑑定を依頼したら一発なんだけど
そんなことして隆彦だったら
俺はどんな顔をしたらいい?
親父はそれを知ってたら
俺はどんな風にこいつの前に立てばいい?
・・・・・もうやめようか
お前の過去の詮索も
身内の詮索も
全部全部、もうやめにしようか
そしたら俺はもっと楽に
お前を愛せる気がする
純平みたいに
空気みたいにフワフワしてさ
俺もそっちのリズムを刻みたい
それで
ふたりで
ずっと一緒にいられたら
それでいい
