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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹

前を見る純平の腰に手を回しながら
俺はなんかわかんないけど外でこーしてることか
本当に嬉しくてたまらなかった


ローターを入れる前に
熱で溶けるカプセルを仕込んだって
嘘ついたから、純平はビビって
俺に従うしか選択肢はないんだけど

それでもこーしてられるのは
幸せだった


新幹線がホームに到着して
乗り込む時に腰から手を離し
純平の手を握る

俺が、車両の前から乗車するから
みんなに顔見られるなって言ったから
純平は終始うつむいて手は小さく震えていた

だけど、それも可愛くて
俺が本当にわがままで
こいつに甘えてるんだなーって
初めて実感していた

二人席の奥に純平を座るように促し
手を離すと純平がため息をついた

「・・・なんもしねーから、寝てろ」
「・・・・・・・そんなこと言うなら、ケツに異物入れんな・・・」
「なんだ。抜いて欲しいのか。ケツ浮かせろ。コートで隠しながら抜いてやる」

そんな冗談を言うと
純平が赤面して脱いだコートを頭からかぶって
窓の外を見る仕草をする

「ジョーダンだろ?キレんな。俺も寝る。おやすみ」

そう言って薄目にしてうつむき
寝てるフリをする


しばらくしたら、純平が本当に寝たか
目の前に手をかざしたりしてきて
最高に可愛かった


俺が純平の肩を借りようと思ってたのに

本当に寝たと判断したのか
純平は何回か座り直して
俺にもたれてそのまま寝ようとする




・・・・・天邪鬼


俺が起きてたら窓にもたれかかるくせに


でも、純平からこんなに素直に甘えてくれるなんて



寝たフリしてよかった・・・







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