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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!


「んだよ。ほら、手・・・」
「・・・しん、ち、俺と寝なきゃ一人で寝れないの?」
「・・・・・かもな。ったく、フラフラすんな。飲み過ぎ。」

そう言って手を繋いだまま
奥の部屋に行く

純平はベットにつくと、俺の手を離して
ゴソゴソっと布団にもぐっていく

「純平ごめんな。俺、藤間みたいに相手みて切り替えらんねぇ。やっぱ泣き顔とか悶えて懇願する顔が好きだし。・・・それじゃ、お前は嫌か?純平?」

そう聞くのに
純平は寝てしまっていて
俺だけ取り残された気分になる


七瀬にあんだけできる藤間が
さっき別人のように
優しく和也に触っていて


俺はきっと

純平だろーが、誰だろーが
そんなに変わらない
多分同じなんだろうなって思って

虚しくなって、悲しくなって
あいつに嫉妬した


和也の喘ぎ声が扉の向こうから聞こえてくる中で

俺の頭の中には
あんな声じゃなくて

純平の反抗的な言葉と涙目
悲鳴にも似た喘ぎ声が
頭をかすめていた


寝よ

そう思って、布団をめくり
横になる


と同時に純平が無意識か俺に腕を回してきて
スリスリっと頬を寄せてくる

こんな俺にすがって
もっとよしよししてって言ってる
猫や犬みたいで
なんか妙に安心感を覚える

「今日はデパートで一回しかしてないから、明日は五回しよーな?」
「・・・・・んっ、・・・スー・・・スー・・・」


楽しいいい夢みろよ、
俺がここにずっといるから



おやすみ

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